令和時代に昭和を残す デビュー40周年でアルバム Chageさん

西日本新聞

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Chageさん

 「チャゲ&飛鳥」として「ひとり咲き」でデビューしたChageさんが今年デビュー40周年を迎えました。数々のヒット曲を残してきたシンガー・ソングライターが節目の年にリリースしたのは昭和をリスペクトした6トラック8曲入りのちょっと変わったアルバム。そこに込めた思いとは…。

 -この40年どうでしたか?

 ★Chage デビューした時は60まで音楽やるとは思ってなかったでしょうね。それが今もステージに立たせてもらっているし、音楽活動をちゃんとやらせてもらっているのが不思議です。でも僕らが一番長老というわけでなく、さらにその上の方が、福岡出身だけでも(井上)陽水さんとかチューリップさんとかが頑張っている。音楽ってすごい。

 -ターニングポイントは?

 ★Chage アマチュアの時に出てデビューが決まった博多のコンテスト。福岡にいたからこそ2人は出会っている。別々の場所にいたら「チャゲ&飛鳥」は存在していない。福岡は僕らが中学生のころ陽水さんやチューリップさんが頑張って「日本のリバプール」と言われた時期があり、自然と音楽が身近になっていた。福岡以外にいたら、デビューしていなかったでしょうね。

 -今回のアルバム、「令和にあえて昭和リスペクト」としています。

 ★Chage 昔は「明治大正昭和」でしたが、今からは「昭和平成令和」と言われ、昭和が遠くにいくような感じがして、新時代の若い先代に何か残すことはできないかという思いが強くなりました。1960年代、昭和でいうと30年代、40年代、当時のグループサウンズというのは、素晴らしいクオリティーなんです。メロディーも演奏も、今でも通用するものを先人たちはされていた。アルバムでカバーさせてもらって改めて実感しました。

 オリジナルの3曲も昭和の雰囲気、真空管の温かみのある、演奏もそんなに難しいことはせず、そんなに考え込まなくてもすーっと歌えるようなものにしました。今回ほどコンセプトが一貫してるのも初めてかなと思います。フルアルバムにしても良かったんですけど、令和の新しい子はスキップしちゃうから、ならば30分ぐらいのやつを、ガッと、それをリピートしてくれた方がいい。

 -今回驚いたのは1トラックにメドレーで2曲入れたのが二つ。

 ★Chage カバー曲でやっていますが、つなげることでお互いの良さが分かるというアレンジにしました。「好きさ 好きさ 好きさ」と「悲しき願い」をくっつけている方は、キーもテンポも同じだから、どこで曲が変わったか分からない。これは、してやったりの世界です。ライブを想定したつくりです。

 今の世代はシャッフルで聴くこともありますが、そこにもこだわりました。曲順や曲と曲の間の秒数を考えています。僕はアナログのドーナツ盤で聴いていた世代で、やっぱり一息ついて次の曲に行くのか、息もつかさずに次の曲になだれ込むか。そういうのまで計算してやらせてもらいましたね。それが昭和の手法でしたから。

 -締めはキャロルの「二人だけ」のカバー。

 ★Chage 昭和という大きいくくりでいくと、福岡の青春の街のBGMはやっぱりこの曲です。バイクに乗っている時の後部座席や車に乗っている時の助手席、互いの部屋の片隅にあるぬくもり。そういう青春の甘酸っぱいにおいが、20代30代40代では絶対歌えなかったものを、今回こういうコンセプトにしたことで、ちょっと歌っておこうかな、と思ってね。この曲を聴くと、博多湾を思い出すし、天神を思い出します。

 -9月13日にはその福岡でライブです。

 ★Chage 今回のアルバム「フィードバック」を中心に、老いも若きも理屈抜きに楽しんでほしい。昔はいろいろ演出もしたのですが、今はお客さんとステージのシンプルな関係で、お互いが最後にニコっと笑って終わり、また別々の日常に帰って行く。そんなライブがいいと思っています。

 ▼ちゃげ 1958年生まれ、福岡県出身。79年8月、「チャゲ&飛鳥」としてポピュラーソング・コンテスト本選で入賞した「ひとり咲き」でデビュー。デュオとして「万里の河」「SAY YES」「YAH YAH YAH」などがヒット。98年に初のソロシングル「トウキョータワー」をリリース。福岡でのライブはゼップ福岡で午後6時半開演。BEA=092(712)4221。

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