『デフォルメ鏡』 髙松淳一 著 (石風社・1944円)

西日本新聞 くらし面

高松淳一著『デフォルメ鏡』(石風社・1944円) 拡大

高松淳一著『デフォルメ鏡』(石風社・1944円)

 アルツハイマー型認知症を発症した70代女性は、着物や金を盗まれると訴えるようになり、家族までも犯人扱いするようになった。一時は徘徊(はいかい)も甚だしかったが、認知症専用病棟に入院すると、いつも同席する“テーブルメイト”の女性との会話を楽しみ、「帰りたい」という言葉も治まった-。著者は認知症の豊富な臨床経験から集団の効果に着目。認知症の人は35人前後の安定した集団の中で「集いとつながりの安心」を感じ、助け合い(セルフヘルプ)が生まれるという認知症の新しい理解を打ち出している。著者は国立病院機構菊池病院名誉院長。

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