八木山バイパス4車線化、渋滞減に期待 篠栗-筑穂、24年度に開通

西日本新聞 筑豊版

 筑豊地域と福岡都市圏をつなぎ、通勤通学や物流を支える国道201号「八木山バイパス」(13・3キロ)で、現状の2車線から有料化による4車線化の工事が来年4月にも始まる。通行料は普通車で「250円+消費税」を想定。2024年度から段階的に開通する見込みだ。県北部の横断軸でありながら、慢性的な渋滞、事故の多発、長時間の通行止めと懸案が重なっていた同バイパスが、事態改善へ動きだす。 

 「バイパスは通行規制が多く、時間が読めない。遅れられないときは、(八木山)峠を選ぶ」

 八木山バイパスを利用する運送業者やマイカー通勤者からは、こうした不満の声が少なくない。国土交通省北九州国道事務所(北九州市)によると、事故や冬の路面凍結などで通行が規制されたのは15年からの3年間で計41件。その2割で3時間以上にわたって規制された。

 4車線化では、トンネルや橋も片側2車線になり、対向車線に車が飛び出す正面衝突事故が多い対面通行は解消される。有料化は利用者に負担を強いる半面、国交省は交通量が現状より2割ほど減ると予測。混雑が緩和されることで、ピーク時の所要時間は24分から13分へ短縮すると見込む。

 16年に4車線化を求める県議会議員連盟を立ち上げ、会長を務めた吉村敏男・元県議は「朝夕だけでなく、何もない昼間でも渋滞が頻発する。国の道路整備事業の中で優先度は低かったが、国交省や財務省に訴えてきた」。県は建設費償還を終えた14年10月の無料開放前の通行料(普通車530円)を基準に「半額程度の料金水準」を国に要望していた。

 全体事業費は約360億円。「篠栗-筑穂」(5・6キロ)が24年度中、「筑穂-穂波東」(7・7キロ)が29年度中の開通を目指す。通行料の徴収期間は開通後の約25年間。その後は無料となる見通しだ。

 北九州国道事務所の小椎尾優・技術副所長は「2車線で混雑が起きる交通量の目安は1日1万4千台とされるが、八木山バイパスは2万5千台近くで、九州の2車線国道の中でも上位の多さ。4車線化で円滑な移動、安全の確保が図れる」と話した。

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 八木山バイパス 冬の凍結や急勾配、急カーブなど「八木山峠」の交通問題を解消する目的で1985年に開通した。2015年の交通量は1日約2万4600台で、このうちトラックなどの大型車は約4500台に上った。バイパスを通る福岡市・天神-飯塚バスターミナル間の特急バスは現在、平日で82往復。物流面では自動車部品輸入量が多い博多港(福岡市)から、完成車工場が近い苅田港(苅田町)や中津港(大分県中津市)までの運送ルートとして利用されている。

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