高齢者の医療・介護情報一元化 北九州市 緊急時の適切治療図る

西日本新聞 社会面

北九州市が展開する医療・介護情報一元化の流れ 拡大

北九州市が展開する医療・介護情報一元化の流れ

 北九州市は今秋から、高齢者の緊急搬送や入院時に備え、病名や服用中の薬、介護保険サービスによる支援状況などの情報を一元化し、医療機関がいつでも確認できるようにするモデル事業を福岡県医師会、北九州市医師会などと連携して始める。高齢者の場合、本人や家族が基本情報を正確に伝えられないことも多いため、情報一元化で初動対応の遅れを防ぎ、適切な治療につなげる狙いがある。効果を検証した上で、来年度から全市で展開する。

 市によると、モデル事業は八幡東、八幡西の両区で実施。登録対象は介護サービスの要介護、要支援の認定申請者が中心で、本人の同意を得て登録する。

 市内では現在、約6万5千人が要介護や要支援の認定を受けており、区役所やケアマネジャー、病院などを通じて広く登録を呼び掛ける予定。市は、医療・介護情報を大規模に一元化させる全国的に珍しい取り組みとしている。

 情報の集約には県医師会が既に運用している診療情報ネットワーク「とびうめネット」を活用。かかりつけ医が入力する診療結果に、市が県国民健康保険団体連合会から得るレセプト(診療報酬明細書)情報を「行政情報」としてひも付けする。具体的には、患者の医療機関名、病名、投薬名、要介護度と認定期間、居宅介護支援事業所名-など。情報は毎月、自動更新され、他の医療機関も最新情報を確認できる。

 緊急時にも必要な情報が迅速に得られることで適切な治療ができるほか、医療機関と担当ケアマネジャーの連携で転院や退院手続き、退院後の介護サービスまで切れ目なくつながるメリットも出てくる。

 ネットへの情報提供について、市は専用回線を利用するなど「情報管理に万全を期す」としている。

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