「せみが言う しゅくだいやめて あそぼうよ」 山頭火顕彰俳句大会、日田市で表彰式

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 漂泊の俳人・種田山頭火を顕彰する俳句大会の表彰式が18日、日田市の日隈公民館であった。日隈小児童が投句した約300句の中から、最高賞の「最優秀いちろう賞」に同小4年の松村実咲希さん(9)の「せみが言う しゅくだいやめて あそぼうよ」が選ばれた。

 大会は、山頭火に傾倒し、関連資料を多く収集している同市中ノ島町の銘木商佐藤重利さん(85)の呼び掛けで地域振興の思いを込めて2015年に始まった。最高賞は父一郎さん=故人=の名を冠している。今年は6~7月に作品を募り、同小児童から「子どもらしい感性の大人も作れないような作品が集まった」(佐藤さん)という。

 同小校長や市の俳句関係者計8人によって受賞作品14句、入選15句が選ばれた。松村さんの作品について、選者代表の森明以子さん(79)は「『遊びたい』という自分の気持ちを『せみが言う』とした発想が素晴らしい。自然と自分が一体になって、共感を呼んだ」と評価。松村さんは「宿題をやるのが嫌なときで、セミに誘われている気がした。出来はまあまあ。俳句は五七五のリズムで考えるところが楽しい」と話した。

 関係者によると、日田市は江戸時代から俳諧が盛んな地。佐藤さんをはじめ、この俳句大会に携わる人たちは昨年、江戸時代に日田で活躍した俳人の供養碑を市民の目に触れやすい場所に移設するなど、日田の文化の継承活動をしている。

 大会世話人会の坂本茂木代表は「将来の日田のために、俳句の勉強を続けてくれることを期待しています」と子どもたちに語り掛けていた。

 他の入賞・入選作品は後日、本紙日田玖珠版の読者文芸欄で紹介する。

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