あまおう単価 15年連続日本一 18年度産キロ1470円、過去最高値

西日本新聞 ふくおか版

 県産ブランドイチゴ「あまおう」の2018年度産(18年10月~19年6月)の販売単価は1キロ当たり1470円で、本格販売が始まった03年度以降で過去最高となり、品種別で15年連続日本一の座をキープした。販売総額も159億円に上り、過去最高を更新した。一方、生産者の高齢化に伴い、栽培面積や農家戸数は微減しており、産地の維持・拡大が課題となっている。

 県園芸振興課やJA全農ふくれんによると、18年度のあまおう生産農家は1520戸で、栽培面積は計315ヘクタール。JAを通じて国内を中心に1万874トンを販売した。販売単価は、初めて日本一となった04年産から3割上昇。18年度は、2位の静岡県産「紅ほっぺ」に111円の差をつけた。

 ふくれん園芸部の木下裕二部長は「生産者や県、JAグループが一体となって安定生産と品質向上に取り組んだ結果で、生産者の意欲にもつながる」と話す。

 ただ、全国屈指のブランド農産物も、生産者の高齢化や担い手不足と無縁ではない。過去5年間で生産農家は105戸、栽培面積は21ヘクタール減少。この15年間では558戸、53ヘクタール減った。出荷量の減少につながれば、市場評価の低下を招く恐れもあり、高齢化に対応した労働負担の軽量化や担い手確保は急務だ。

 県は本年度から、さまざまな機器をインターネットでつなぐIoTを活用し、ハウス内環境をタブレット端末で遠隔管理する新技術の導入を支援し、農作業の省力化を促進。優良農家の育成データを集積・分析した実践マニュアルによる技術指導に取り組み、収量、品質の向上や事業継承に生かす。県園芸振興課は「バイヤーからのニーズは高く、まだ十分に応えられていない。生産、販売両面の対策を強化し、産地の維持、拡大につなげたい」としている。

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