市役所内外驚きと困惑 大牟田市長再選不出馬 新庁舎整備に不透明感

西日本新聞 筑後版

 大牟田市の中尾昌弘市長が再選不出馬表明した21日、市職員や市民の間に衝撃が走った。当面の最大懸案である新庁舎整備の行方への関心も高まり、3カ月弱に迫った次期市長選(11月10日告示、17日投開票)に向けた動きは一気に活発化した。

 「1期4年で成果を上げるのは難しく、当然2期目を狙うと思っていた」。中尾市政を支えてきた市幹部の一人は驚きを隠せなかった。体調不安からの市長の決断には「風邪の症状があるとは何度か聞いていたが、そこまで深刻とは考えなかった」と話した。

 市庁舎整備を巡り、登録有形文化財の本館を解体する市方針に反対する市民団体の新谷肇一会長も「市方針での早期決着に意欲的だったので、全くの予想外」と戸惑い、今後の推移を注意深く見守りたいとした。

 中尾市長はこの日の記者会見でも、任期中(12月2日まで)に市方針に沿う形での市庁舎整備に道筋を付けたいと強調。ただ市内部からは「議会との調整のめどが立たず時間的に険しい中、退任する市長の下で進めることで先行きはより不透明になった」と困惑する声も上がる。

 一方、今のところ次期市長選への立候補の名乗りはない。中尾市長は「大牟田を良くしたいという人を支えたい」としながらも、後継選びには「関わっていない」と明言した。市内各方面で複数の名前が取り沙汰されているほか、地元経済界を中心とした候補者調整が早くも本格化している模様だ。

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