福岡、長崎弁護士会も抗議声明 大崎事件再審取り消し 九州・沖縄足並み

西日本新聞 社会面

 鹿児島県大崎町で1979年に男性の変死体が見つかった大崎事件で、懲役10年が確定し服役した原口アヤ子さん(92)の再審開始を取り消した今年6月の最高裁決定に対し、福岡、長崎両県の弁護士会が抗議声明を公表した。これで九州・沖縄8県の全弁護士会が抗議の意思を示し、足並みをそろえた。

 大崎事件弁護団の鴨志田祐美事務局長は「個別事件の司法判断への対応では珍しい。今回の決定がまかり通れば、下級審の司法判断を萎縮させかねないという危機感の反映といえる」としている。

 6月25日付の最高裁決定は、鹿児島地裁と福岡高裁宮崎支部の再審開始決定を取り消し、原口さんの再審請求を棄却した。

 8月8日付の福岡の声明は「事実調べを行った地裁決定、確定審の事実認定を詳細に分析した高裁決定に対し、最高裁は書面審理のみで結論を覆した。再審の制度趣旨を没却(無視)するもので、著しく正義に反する」と指摘。同19日付の長崎の声明は「検察官の特別抗告に理由がないとしたにもかかわらず、再審請求を棄却する前例のない決定であり、手続き的にも結論も不当」と批判した。

 原口さんと弁護団は第4次請求の方針を固めている。

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