「日田下駄」文化知って 市立博物館、9月23日まで特別展

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 日田市の特産品げたや履物の歴史を紹介する特別展「はきものの歴史と日田下駄(げた)」が同市上城内町の市立博物館で開かれている。古墳時代、明治時代のげたなど約50点、履物の変遷が分かるパネルなど約50点を展示している。9月23日まで。無料。

 日田でげたの生産が始まった時期は定かではない。ただ広瀬資料館所蔵の1862(文久2)年に書かれた「諸産物一件」には、日田の特産品として「下駄類」との記述があり、同時期の「元治元年豆田町絵図」にはげたを売る店が記録されており、江戸時代末には生産されていたことが分かる。明治時代中頃には、三隈川沿いの隈町の港から当時九州一の取引額を誇る若津港(福岡県大川市)を経由して大阪や北海道に運ばれていた。

 1919年には日田でのげたの生産量は年間1千万足を超え、昭和初期には155の工場が操業。げた産地として全国で名をはせるようになった。最盛期の46年には2千万足に到達。同博物館の行時志郎主幹は「当時の人口を考えると、日本の4人に1人は日田で作られたげたを履いていたことになる」と話し「天領の日田の人は流行に敏感で、積極的に新しいものを取り入れていたことも分かる。日田の文化を若い人にも知ってほしい」と呼び掛けている。

 げた作りの道具や、赤迫遺跡(日田市)から出土した古墳時代後期のげたなども展示。午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)で、月曜と9月17日は休館。

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