国境超えアートキャンプ 簀子小跡 国内外の作家19人交流

西日本新聞 ふくおか都市圏版

旧簀子小の体育館跡で作品制作に取り組む芸術家たち 拡大

旧簀子小の体育館跡で作品制作に取り組む芸術家たち

 国内外の芸術家が寝食を共にしながら作品制作に取り組む「九州インターナショナルアートキャンプ」が22日、福岡市中央区大手門の簀子(すのこ)小跡で始まった。25日まで、作家19人の制作風景を見ることができる。

 アジアを中心とした作家が、他国の仲間やそれぞれの出身地との交流を深める目的で始まったアートキャンプ。

 実行委員会代表の八坂圭さん(45)によると、これまでマレーシアやベトナム、中国などで催されてきた。八坂さん自身も福岡を拠点に国内外で活動する画家で、過去に5回参加しており、「日本の文化の底上げに貢献したい」と今回、国内での初開催を実現させた。

 アートキャンプには九州の3人を含む国内の4人、韓国やスペインなど海外の15人が参加している。滞在場所や食事は地元が提供するのが習わしで、地域住民の炊きだしでおなかを満たした作家たちは、協賛企業が用意した画材で制作に取り掛かった。

 マレーシアの画家ング・キム・ヘューさん(48)は、赤い着物姿の日本人形を描いた。「普段は動物を描くが、今回は日本への尊敬を表した。福岡は静かできれいな街だけど、前夜の銭湯はちょっと恥ずかしかった」。異文化体験も創作の新たな刺激になったようだ。

 地域との交流行事もアートキャンプの醍醐味(だいごみ)で、この日はシンガポールの陶芸家がワークショップを実施。子どもたち18人が英語を交えた実演を見学した後、粘土をこねたり広げたりして動物の置物を作った。同区の舞鶴小4年、緒方雄大(ゆうた)さん(9)は「英語は分からなかったけど、手の動きで理解できた。作品は家に飾ります」と話した。

 入場は無料で、子ども向けの絵画スペースがあるほか、24日午後3~6時にもワークショップなどの交流イベントがある。作家たちが制作した作品は26日~9月1日、同市・天神のギャラリー風で展示される。

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