長崎新幹線、概算要求後でも予算化 アセス費用計上見送りへ

西日本新聞 総合面

 九州新幹線西九州(長崎)ルート新鳥栖-武雄温泉の着工に向けた手続きとなる環境影響評価(アセスメント)に関し、国土交通省と財務省が「8月末が締め切りの2020年度予算概算要求に関連費用を盛り込めなくても、環境が整えば20年度に予算化する」との方針で合意していることが23日、複数の関係者への取材で分かった。

 概算要求の段階では目的や金額を明示しない「事項要求」「調査費」といった形や別の費目で盛り込み、アセス費用名目での計上は見送る方向。だが、建設に反対する地元佐賀県の態度が軟化した場合は、早期にアセスを実施できる態勢を国が整えていることを示した形だ。

 新鳥栖-武雄温泉を巡っては、自民、公明両党でつくる与党検討委員会が5日の会合で、通常の新幹線と同じ「フル規格」で建設するとの結論をまとめた。ただ「新幹線は求めていない」と反対を続ける佐賀県に配慮して具体的にどこを走るかの経路は示すことができず、アセス実施は難しい状況となっている。

 検討委は5日の会合で、国交省と佐賀県に、早期着工を主張するJR九州と長崎県を加えた4者で事態打開に向けた協議を進めるよう要請することも決めた。関係者によると、国交省と財務省の合意の背景には、4者協議の進展に期待する与党の意向もあるという。ただ、長崎県はアセス費用を概算要求に計上するよう強く要望している。

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