トーレス2万3000人が別れ 鳥栖で引退試合

西日本新聞 社会面

 サッカーJ1のサガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス選手(35)が23日、佐賀県鳥栖市の駅前不動産スタジアムでの神戸戦を最後に現役を引退した。同国のアトレチコ・マドリードなど欧州のトップクラブで活躍した世界的ストライカーは「好きなことで仕事をできて恵まれた人生だと思っている」と感慨を語った。

 昨年7月に来日し、鳥栖で約1年1カ月プレーしたが、故障もあってリーグ戦2シーズンで5得点。6月に引退を発表した。同じスペイン代表で2010年ワールドカップ(W杯)初制覇時のチームメートだった神戸のイニエスタ選手らとの競演がラストゲームとなった。同スタジアム史上2番目に多い2万3055人が見守る中、1-6の大敗でもチャンスをうかがい、90分間走りきった。

 試合後の引退セレモニーで「GRACIAS〓TORRES(スペイン語で『ありがとう。トーレス』)」の人文字に迎えられ「さまざまなことに感謝を送りたい」とフロント、チームメート、サポーターへの謝辞を述べた。そして最後にチームメートの手で背番号と同じ数の9回、胴上げをされた。

 大敗の後も取材には誠実に答えるなど紳士的な物腰の一方で、審判には激しく抗議することもあり、チームに勝利への執念を伝えた。若手にも積極的に声を掛け、松岡大起選手(18)は「『楽しくサッカーをやろう』とよく言われた。そこを意識して結果を出せるようにしたい」と誓った。

 フェルナンドトーレス選手は今後鳥栖のアドバイザーとして育成などに携わる。引退セレモニーでは「いつの日かこの街にチャンピオンのクラブを持つように働きかけていく。クラブが大きくなるように、グラウンドの外からサポートしたい」と今後も鳥栖のクラブと街のために尽力する決意を示した。

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