補習代500万円超使途不明 北九州の私立高 理事長、私的流用否定

西日本新聞 社会面

 不登校や高校中退を経験した生徒が通う単位制の私立高「仰星学園」(北九州市八幡西区)を運営する学校法人で、生徒から徴収した補習代(年間300万~400万円超)の一部が徳重光理事長に渡り、少なくとも2015年度以降分で500万円以上が使途不明になっていることが、分かった。設置認可者である福岡県には、補習代の収入についてそもそも報告しておらず、事態を問題視した県は徳重氏から事情を聴くなど調査に乗り出している。

 西日本新聞が入手した補習代の徴収記録などの内部資料によると、15~18年度の4年間で徴収した補習代(1人1回千円)は計1600万円超。「理事長指示」や「理事長へ」などと記され、15年度に約370万円、16年度夏季に約167万円を支出していた。16年度冬季以降、支出の記録はないが、関係者は「指示を受けた職員が(16年度冬季以降も)補習代を理事長に渡していた」と証言する。

 徳重氏は取材に対して、県には通常の授業料分だけを収入として報告し、補習代は報告してこなかった事実を認め、「補習代は施錠した私の机で管理している」と明らかにした。「家庭の経済状況が厳しい生徒のために、授業料や定期券代として使った」などと釈明し、私的流用は否定したが、「支出の記録は残していない。領収証も作っていない」と述べた。

 県は18年度、私学支援の補助金1億837万円を仰星学園に交付。県によると、補助金を受ける学校法人は収支を報告する「資金収支計算書」の提出が義務付けられている。補習代も収入として計上しなければならないが、法人の計算書には、授業料(月額2万3千円)の総額しか記載されていなかった。

 仰星学園は06年に設立され、現在、約300人が在籍。関係者によると、単位取得で卒業資格が得られるカリキュラムで、一般の高校と比べて補習の数も多いという。

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