人の言葉を話すウサギを追いかけて少女が奇妙な国に迷い込む「不思議の国のアリス」…

西日本新聞 オピニオン面

 人の言葉を話すウサギを追いかけて少女が奇妙な国に迷い込む「不思議の国のアリス」。世界中で愛され続けるファンタジーである。その作者ルイス・キャロルが、「闘球」ことラグビー競技発祥の地と伝わる学校の出身だというから興味深い

▼1823年8月24日、英国の名門私立「ラグビー」校でフットボール競技中、ウィリアム・ウェブ・エリス少年が球を抱えて走りだした。それがラグビーの起源とされ、本日は「ラグビーの日」とか

▼ところでラグビーでは、なぜタッチダウンの得点を「トライ」と呼ぶのか。普通に「ゴール」でも良さそうだが…▼創生期のラグビーではトライには配点がなかった。単にゴールキックの権利を得ることを「トライ(挑戦)」と呼び、キックが決まると1点が入ったという。その後、トライの配点は徐々に増えるが、名称は19世紀のまま残る

▼そんな歴史を持つラグビーのW杯日本大会開幕まで1カ月を切った。九州でも大分、福岡、熊本の3会場で10試合がある。日本代表はテストマッチで快進撃中。来月6日に強豪南アフリカと最後の腕試しに臨む

▼「不思議の国-」のその後を描いた映画「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)で、アリスは「運命は私が開く」と言い切る。日本代表も実力で勝利への道を切り開き、あの少年の名が冠された「ウェブ・エリス・カップ」目指して「トライ」あるのみだ。

PR

PR

注目のテーマ