なぜ?高速道路の下に信号機 古い標識、街灯も…ごみ増え続け

西日本新聞 夕刊

 「福岡都市高の高架下に、古い信号機が何十年も放置されている」。そんな声が特命取材班に寄せられた。一体誰が置いたのか。取材班は現場に向かった。

 問題の場所は、福岡市中央区荒津2丁目の福岡都市高速道路・西公園ランプの高架下。車数台分の広さの土地に、さびた信号機10基が放置されていた。他にも、劣化の進んだ道路標識やマンホールのふた、街灯、ブロック塀が積み重ねられ、歩道から投げ込まれたとみられる大量の空き缶や弁当殻も目立つ。周囲は高さ約2メートルのフェンスで仕切られ、入り口は施錠されていた。

 近くに住む男性(68)に話を聞くと、少なくとも20年ほど前から信号機などが置かれているという。「毎日通勤する際に通るが、空き缶などごみの量がだんだん増えている気がする。できれば、早く処分してほしい」と述べた。

 そもそも、この土地の所有者は誰なのか。調べると、福岡市の土地であることが分かった。

 市維持管理課は取材に対し「資材置き場として使っている」と説明。信号機などが放置されている現状を伝えたが、当初は「把握していないが、市のものではない可能性がある」と答えた。

 ところがその後、市から連絡があり「調べた結果、用地にある物は全て市の資材だった」と一転して所有物と認めた。放置された理由や時期については「管理記録がなく、詳細は分からない」と釈明。信号機については道路の拡幅工事の際に使用した代用品か、拡幅工事後の道路の形状に合わなくなり、所有者の県公安委員会から引き取ったものだという。

 取材班からの指摘を受け、市は15、16日に信号機を撤去。ブロック塀などの資材については再利用のため仕分けをし、ごみは本年度中に処分する方針だ。今後はごみの不法投棄を防ぐため、定期的にパトロールするという。担当者は「資材を長期間放置しないよう、用地内の管理方法を見直す」と話している。

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