全天候型トラックに 五島市の中央公園陸上競技場 合宿誘致に活用

西日本新聞 長崎・佐世保版

 五島市三尾野町の市中央公園陸上競技場のトラックがウレタン素材の全天候型に改修された。1周400メートルで8レーン。水を透過しやすく、雨天でも滑りにくい。県内の離島では対馬にもあるが、市内では初めて。自然や住民たちの人柄の良さを「自覚」する五島市は、随一の「スポーツアイランド」を目指している。島に生まれた新たな魅力をスポーツ合宿の誘致などに積極活用し、さらに活性化に努める考えだ。

 5月に完成し、6月から供用を開始。トラックが土だった時は練習が制限されていたが、今では雨天時にも元気よく駆け抜ける姿がある。市は4億8千万円を投じた。

 今月21日夕、地元の「福江陸上クラブ」の子どもたちが笑顔で練習していた。市内の小学2~6年の男女73人が所属。県大会優勝者や全国大会への出場者も輩出し、卒業生には箱根駅伝を走った選手もいる。クラブ代表の太田健二さん(39)によると、本土である大会の会場は大半が全天候型。土のトラックとは足裏の感触が違い、これまでは本番で実力を出し切れない選手もいたという。太田さんは「同じような環境で練習できるのは大きい。子どもたちの目の輝きも違う」と話す。

 7月には10日間、九電工女子陸上競技部が合宿をした。市によると、選手たちは「雨が降れば練習メニューを変更しないといけなかったけれど、今年は計画通りできた」と喜んでいたという。

 市は2010年度から、「スポーツ愛ランド五島」と銘打って合宿などの誘致に力を注ぐ。市内の宿泊施設に延べ10泊以上した場合、1団体10万円を上限として大人は1人1泊2千円、児童生徒は千円を助成。交通費は一律1人千円を補助している。

 制度ができるまでは年間5団体程度だった誘致数が、16年度には100団体に達し、18年度は122団体に伸びた。市スポーツ振興課は五島での合宿の強みとして、「美しい自然」「ロード練習に適した交通の少なさ」「地域住民の人柄と役所のサポート」などをPRしてきた。

 今回、新たに加わった「全天候型のトラック」。同課の谷合真治課長は「全天候型陸上競技場の完成で、合宿誘致にも弾みがつく。全国からアスリートが集まる島を目指したい」と意気込む。

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