【小児がん 母と娘の闘病日記】(20完)母から つらかったことも力に変えて

西日本新聞 医療面

 7月下旬、小児がん啓発のため、冷たいレモネードを配って寄付を募る「レモネードスタンドinふくおか」を無事に終えました。募金額は過去最高の約47万円。お小遣いを寄付してくれた子、「子どもたちも頑張っているから私も頑張ります」と言ってくれた大人のがん患者さん…。いろんな出会いがありました。

 病棟では今も、子どもとその家族が病に立ち向かっています。一日一日を必死で乗り越えています。これからもそんな家族に寄り添っていこうと思います。

 私自身、長女芙優(ふゆ)(20)が白血病になって11年、たくさんの支えがあってここまで来ました。友人たちはいつも励ましてくれました。医師や病棟スタッフ、院内学級や復学後の先生は今も気に掛けてくれます。

 2歳下の弟優馬(18)には、なるべく芙優との時間を持たせるようにしてきました。「また、いつ離れ離れになってしまうか分からない」という不安は今でも消えないのです。

 小児がんという病気によって、私たち家族の人生は一変しました。半面、たくさんの人と出会い、毎日を大切に過ごすよう、教えられもしました。つらかったことも苦しかったことも全てのみ込み、小児がんへの理解を深めてもらう力に変えています。

 「がんの子どもを守る会」の活動として、国際小児がんデー(2月15日)前後、病院や公共施設などにゴールドリボンツリーを飾っています。まだ多くの課題がある小児がん。治る病気となるよう、元気になっても困ることのない社会になるよう、長い道を歩んでいきます。読者の皆さま、ご協力とご支援をよろしくお願いします。

 最後に芙優へ。病魔に襲われて不調な日が多くても、夢を諦めずよく頑張ってきたね。芙優のおかげで、たくさんのことを学ばせてもらっているよ。ありがとう。 

(山本章子=がんの子どもを守る会九州北支部代表幹事)

 =おわり

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