吉野ケ里報道を振り返る 当時の記者らが裏話 佐賀市でシンポ

西日本新聞 佐賀版

 吉野ケ里遺跡(神埼市、吉野ケ里町)での大規模環濠(かんごう)集落跡出土が邪馬台国と関連づけられて報道されて30年、取材に当たった報道関係者が当時を振り返るシンポジウムが24日、佐賀市城内の県立美術館ホールであった。激しい取材合戦や報道から巻き起こった「吉野ケ里フィーバー」の裏話などを語った。

 吉野ケ里遺跡に関する報道が果たした役割について考えようと県が主催した。遺跡は工業団地として整地される予定だったが、1989年2月に女王・卑弥呼が治めたとされる邪馬台国に関する「魏志倭人伝」の記述との類似性が報道されると、たちまち多くの見学者が訪れるようになり、2年後には特別史跡に指定。遺跡の保存につながった。

 シンポジウムでは、新聞社やテレビ局で取材を担当した7人が「毎日いろいろな遺物が出てくるので、会社の壁に専門家の連絡先を貼り付け、いつでも話を聞けるようにした」「他社の記者が回らない土日に必ず現場に行き、1面のトップ記事を書いた」などと語った。

 また、一時のブームが落ち着いた吉野ケ里遺跡の報道や情報発信についても意見交換。西日本新聞入社6年目だった遠矢浩司・現西日本新聞トップクリエ社長は「市民も参加できる研究拠点が必要ではないか」と話した。

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