対馬地区漁業士会副会長・ユーチューバー 対馬の魚の魅力を発信 

西日本新聞 長崎・佐世保版

 対馬の魚や漁に関する情報をインターネット動画投稿サイト「ユーチューブ」で発信するようになって6年。投稿数は1300本超。発信場所は漁船の上や港。「は~い。対馬のユーチューバー、早田です」。こんな感じでスタートする。取材で待ち合わせた作業場であいさつすると、やはり、ノリノリの大きな声が返ってきた。

 対馬市上県町で高級魚のアカムツ(ノドクロ)やアマダイの開きなどを加工、販売する「真心水産」の代表。現役の漁師で、対馬地区漁業士会の副会長も務める。投稿を始めた理由は「対馬の水産業を元気にしたい。若い世代に魅力を知ってほしい」との思いからだ。社名と同じで真面目な性格。動画を見た知人に「どうした?いつもと様子が違うぞ??」と言われたこともあったと笑う。

 アカムツやブリをさばくまねをする「エア解体ショー」も動画にアップ。神社で魚をさばいて奉納する様子など地元に密着した情報の発信も心掛ける。

 投稿動画が注目を集め、2017年2月には全国放送のテレビ番組で対馬の魚介類が取り上げられた。自らテレビに出演し、いつものパフォーマンスも披露。反響は大きく、関東の百貨店から問い合わせが相次いだ。スマートフォンに約200件の着信が入ったこともあった。

 昨年11月、全国青年漁業者交流会長崎県大会でユーチューバーとしての活動内容を発表。最優秀賞に輝いた。今年2月には東京であった全国青年・女性漁業者交流大会で準Vの水産庁長官賞を受賞。対馬に水産革命をもたらした、との自負がある。

 「高級魚を開きにしても売れんよ」。同業者にそう言われたこともあったというが、「自分に自信を持つことも大切」と考える。イカの加工やトラフグの養殖で大きな損失を抱え、その苦しさを乗り越えたから今がある、と思える。動画とは違う真剣な表情で言った。「夢と希望を、対馬の若者に与えたい」

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私の好きな言葉

 福沢諭吉が説いた「独立自尊」という言葉です。自分を磨いて、自分をもっと高めていこうという前向きな気持ちを大切にしています。少し弱気になるときもあります。そんなとき、この言葉を思い浮かべています。仕事とか、いろんなものを少しずつでも高めていけたら。そういつも思っています。

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