久留島武彦直筆の句寄贈 日田の大超寺先住職首藤さん

 日田市丸の内町の大超寺先住職、首藤泰二さん(71)が、玖珠町出身の童話作家久留島武彦(1874~1960)の直筆の俳句を同町の久留島武彦記念館(金成妍(キムソンヨン)館長)に寄贈した。新たな命を祝って金地の扇面に書かれた俳句は「山門の甍(いらか)ひいでて椎若葉」。館を運営する同町は24日、首藤さんに感謝状を贈った。

 首藤さんによると、大超寺住職だった父莞爾さん=故人=は、法話などで訪れた先で子どもたちに自作の絵本や紙芝居を披露。これらの活動が縁で、久留島はたびたび寺を訪れ、1928(昭和3)年8月には、首藤さんの母善子さん=同=や、当時生後90日だった兄悦爾さん=同=らと記念撮影している。

 俳句は、寺の山門=1852(嘉永5)年建立=の屋根に芽吹いたシイの若葉を表現しながら、悦爾さんの誕生を祝っている。悦爾さんはその後、小学校の教員を務めながら、口演童話や児童文化活動に尽力。1993年には日本青少年文化センターから久留島武彦文化賞が贈られている。

 今回の寄贈は、7月に悦爾さんの七回忌を迎えたことから、首藤さんや家族が「このまま寺に埋もれさせては申し訳ない。兄の供養にもなる」と判断。久留島ゆかりの品々を所蔵する同館に寄贈することにした。

 首藤さんは「久留島先生と寺との深い縁を感じる。兄の供養にもなり、良かった」と笑顔をみせた。金館長は「祝いの俳句を贈った子どもが大きくなって久留島武彦賞を受賞するなんてとてもすごいストーリーですね」と話し「今後、一般公開して多くの人に見てもらいたい」と語った。

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