アレガ軍艦島を民間売却へ 長崎市、宿泊減で

西日本新聞 長崎・佐世保版

 長崎半島の南端、五島灘に面する長崎市野母町の宿泊温泉施設「Alega(アレガ)軍艦島」について、所有する同市は民間企業に売却する方針を決めた。宿泊客の減少が止まらず、民間の活力で周辺地域も含めた再生を図ることにした。

 施設は旧野母崎町が2001年に開設。合併後は市が所有し、外郭団体「市野母崎振興公社」が指定管理者として運営してきた。世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する端島(軍艦島)は直線約5キロに位置。客室や温泉、レストランから一望できるのが魅力で、オープン初年度は宿泊と日帰りで約22万人が利用した。

 ただ、野母崎地区の過疎化に伴い利用客も減少。17年には近くの県亜熱帯植物園が閉園したことで拍車が掛かり、18年度の利用は約15万8千人に減少、約600万円の赤字となった。指定管理期間が本年度いっぱいで終了するため、売却を決めた。

 市は26日の市議会議会運営委員会で、9月開会予定の定例会で土地と建物の売却の同意を得たいと考えていることを報告。承認されれば施設の購入事業者を公募し、早ければ11月議会に契約議案を出す方針を示した。市は地元への影響を考慮し、「指定管理期間が終わるまでには売却先を決めたい」(市観光政策課)としている。

 野母崎地区では長崎半島周辺で発掘された化石などを展示する「長崎恐竜博物館」(仮称)が21年にオープンする予定で、市は相乗効果によるにぎわい創出を期待している。

 アレガ軍艦島の旧称は「野母崎海の健康村」。15年のリニューアルで、ポルトガル語で「喜び」を意味する「Alegria」、軍艦島が目前に見える「あれが-」などを基に改称した。

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