「苦労人」丸山、五輪へ前進 高校自主退学、大学で大けが

西日本新聞 社会面

 柔道の世界選手権が26日、日本武道館であり、男子66キロ級で初出場の丸山城志郎選手(ミキハウス)が優勝し、東京五輪代表に前進した。2連覇中だった阿部一二三選手(日体大)との延長にもつれ込む激闘で右膝を痛めながら、決勝でも果敢に攻めて圧勝。高校を退学し、大学では大けがを負うなど数々の苦労を乗り越えた26歳は「ここまで来るまでいろいろなことがあった」と声を詰まらせた。

 宮崎市出身の丸山選手は小学5年の時、1992年バルセロナ五輪の65キロ級代表だった父・顕志さんの仕事で福岡市へ引っ越した。鋭い内股の原動力となっている強い足腰は、当時住んでいた同市内の高層マンションの階段を上って鍛えた。「大濠公園も走った。自分の原点だった」

 より強くなるために中学と高校は神奈川県の強豪校へ。しかし、高校2年の時に校則違反をとがめられ、自主退学。沖学園高(同市)へ転校した。「どこに行っても自分次第で強くなれる」と部員の誰よりも稽古し、3年時には体重無差別の金鷲旗高校大会で最重量級の相手を投げ飛ばした。

 天理大2年時の2014年に左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。昨秋に結婚した福岡県出身の妻くるみさん(23)に食事面などでサポートを受け、五輪代表争いで大きく水をあけられていた阿部一選手をリードした。「いろんな支えがあってここまできた」と臨んだ大舞台で、五輪への希望をつかんだ。

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