「流用」北九州市議を提訴 社福法人、1700万円返還要求

西日本新聞 社会面

 北九州市議会の西田一議員(48)=自民の会=が、一昨年まで理事を務めた社会福祉法人「双葉会」(同市小倉南区)の事業収入を自身の口座に振り込ませ、小倉税務署から所得隠しを指摘された問題で、法人が西田氏に対し、総額約1700万円の損害賠償などを求め福岡地裁小倉支部に提訴したことが分かった。提訴は23日付。法人によると、西田氏は度重なる返還要求に応じていないという。

 法人が返還を求めているのは、西田氏が口座に振り込ませていた2005年5月~19年1月の13年9カ月分の収入1702万6500円。西日本新聞の取材に、法人側は「早急に返還してもらいたい」と話した。西田氏は代理人を通じ書面で「特にコメントはありません」と回答した。

 法人は問題発覚後の今春、西田氏に事業収入の返還を要求。西田氏は当初支払う意向を示し「多額なので少し待ってほしい」としていたが、その後電話や面会で督促しても、返還の話し合いに応じなかったという。7月に内容証明郵便を送付しても返事がなかったため、提訴に踏み切った。

 西田氏は法人が運営する特別養護老人ホーム(特養)の施設長だった05年、通信会社と契約し特養屋上に携帯電話基地局を設置。通信会社からの設置料を法人の事業収入に計上せず、毎月約10万円を自身の口座に振り込ませていた。小倉税務署は3月、仮装や隠蔽(いんぺい)を伴う悪質な所得隠しと認定し、無申告加算税などを課した。西田氏は飲食費などに充てたと説明。法人は私的流用と結論付け、5月に非常勤職員だった西田氏を解雇した。

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