厄介イノシシ、肥料に変身 武雄市が全国初「資源循環モデルに」

西日本新聞 一面

 佐賀県武雄市は26日、農作物を食い荒らすイノシシを骨粉肥料にする事業に乗りだすと発表した。捕獲しても大半は食肉加工に適さず、焼却処分が必要になるため、乾燥処理し肥料としての活用を図る。市によると、イノシシの肥料化に自治体が携わるのは全国初。市は施設整備の補助金約3千万円を一般会計補正予算案に計上し、9月の定例市議会に提案。本年度内に施設を完成させ、来年度からの本格運用を目指す。

 武雄市では年約2千頭のイノシシを捕獲。猟友会出資の武雄地域鳥獣加工処理センターに持ち込まれる。しかし、血抜きを直ちに行わなければ臭みが出ることなどから、食肉加工できるのは5%にとどまり、残りは長崎県の委託業者が焼却していた。

 処理費の高騰を受け、センターは市の全額補助でイノシシを乾燥処理して骨粉肥料にする施設を整備。農家に販売し、売り上げを運営費に充てる。肥料には野菜や果樹の甘味を増す効果が期待されるという。イノシシの処理方法は埋設もあるが、周辺への臭気が課題。市は「畑を荒らすイノシシを肥料化して畑に返す循環のモデルを、武雄から始めたい」としている。

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