フィリピン 路上生活の子らに文房具を 小郡市のグループ 物資募る

西日本新聞 夕刊

 フィリピンの路上で暮らす子どもたち(ストリートチルドレン)にクリスマスプレゼントを贈ろうと、福岡県小郡市の中村政弘さん(78)と在日フィリピン人のグループが物資を募っている。贈り物として想定するのは、「勉強したい」という願いをかなえる文房具。「貧しくても、純粋な心を持っているたくさんの子どもたちに届けたい」と協力を呼び掛けている。

 中村さんは2006年、フィリピンの首都マニラにある教育施設で、貧困で学校に通えないストリートチルドレンに出会った。当時、約90人が勉強するために集まっており、中には「25歳の小学生」もいた。

 14年には、台風による高潮被害で校舎が全壊し、気温が40度はありそうなテント内で、筆記用具なしで授業を受ける子どもたちの姿を目の当たりにし、文房具を贈ろうと支援を募った。当時、福岡県内外の約200人から計約400キロの鉛筆や消しゴム、クレヨン、ノートなどが寄せられ、プレゼントすることができたという。

 今回は、中村さんが代表を務める外国人就労支援事業会社「インターアジア」(小郡市)が開く、介護の講座を受講する在日フィリピン人10人以上がメンバーに加わった。

 ルソン島出身の介護士秋山チェリールさん(44)=佐賀県基山町=もその一人。学校に通える子どもでも貧困に苦しんでおり、小学校時代は筆記用具を買えない同級生に、自身の鉛筆を折って分けてあげていたという。

 秋山さんは「今でも親に捨てられた子、きょうだいが多くて、貧しくて家を出た子がポリ袋を売ったり、市場の地面にこぼれ落ちた米粒を集めて食べたりして生きている。何かしてあげたいと思っていた時、中村さんの活動を聞いて感動した」と話す。自身のフェイスブックでも呼び掛け、支援の輪を広げているという。

 文房具は未使用品を希望しており、10月中旬まで受け付ける。送り先は〒838-0137 福岡県小郡市福童3366-8、中村さんまで(送料は自己負担)。中村さん=090(3328)2621。

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ