農業交流施設を新設へ 日田市の「大肥郷ふるさと農業振興会」

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 日田市大鶴、夜明両地区の農地を管理している集落営農組織「大肥郷ふるさと農業振興会」(原田文利代表理事)は、農業体験ができる交流施設を新たに同市夜明に建設する。11月からの利用開始を目指して工事が進められており、農業を介した地域振興の拠点とする。関係者は「九州豪雨で被災した両地区の復興に弾みをつける施設にしたい」と意気込んでいる。

 振興会は任意団体として1998年に発足した。現在は農地40ヘクタールを管理し、麦や米、大豆などを栽培している。振興会の加工部門から独立した組織「ももは工房」(森山豊子代表)は、振興会が作った農作物を使ったみそやあられなど加工品の製造、販売を手掛けている。両組織は、それぞれに農業体験塾や加工品を作る教室など農作業に親しむイベントを続けてきた。過疎地域の「持続可能な農業」のモデルケースとして全国的に注目されている。

 交流施設は、農作業を体験し、加工、調理して味わうまでを体験する新たな拠点として計画した。夜明地区にある、ももは工房の加工場の隣接地に建てる予定で、木造平屋の約100平方メートル。振興会が建設し、運営はももは工房が担う。事業費は2300万円で、一部を県と市から補助を受ける。

 施設では加工品を作る体験とともに、総菜の加工・販売も行う予定。将来的には地域の高齢者向けの弁当作りなどにも取り組みたいという。都市住民との交流をさらに促進し、地域を支える施設を目指す。新規就農者を増やし、後継者の育成や女性就労の場を拡大する施設にしたい考えだ。ももは工房の森山代表は「交流施設を通じて、農業や加工品に興味を持つ人が増えてほしい」と期待する。

 大鶴、夜明地区は2017年の豪雨で多くの家屋や農地が被災した。振興会が管理する農地も7ヘクタールほどはいまだに作付けができていない状況だ。振興会の原田代表は「交流施設を通じて地域の魅力を発信して観光振興につなげたい。災害からの復興に向かって、新たなスタートの場にする」と力を込めた。

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