江迎町で5176人避難指示 冠水や崖崩れ相次ぐ 長崎県北部大雨

西日本新聞 長崎・佐世保版

 長崎県内は27日、北部を中心に大雨に見舞われた。佐世保市、佐々町、平戸市、対馬市で1時間当たりの雨量が110ミリを超えたとみられ、道路の冠水や崖崩れが相次いだ。佐世保市江迎町では避難指示が出された。

 佐世保市によると、午前11時20分に江迎川が氾濫危険水位を超え、一部で越水した。市は午前11時40分に江迎町の全2086世帯、5176人に避難指示を出した。

 江迎中のグラウンドは江迎川から水が流れ込み、午前11時半から午後1時ごろまで冠水した。学校によると、部活動で登校していた生徒のうち7人が校舎に取り残されたが、午後1時半までに全員が帰宅した。

 江迎中付近では、駐車中の乗用車が流されるのを住民が目撃した。江迎署によると、車内に人はいなかった。江迎川沿いに住む60代男性によると、水位が最も高くなったのは午前11時すぎで「土手のすれすれまで水が来ていた。時々、ざぶん、ざぶんと道路にあふれていた」と話した。

 佐世保市は江迎町を除く全域の10万3475世帯、24万2148人に避難勧告を出し、36カ所に避難所を開設。午後7時時点で158人が避難した。

 江迎地区公民館には、午後6時半時点で13世帯24人が身を寄せた。50代の女性は十数年前の大雨を思い出し「泊まらないといけないかな」と不安そうだった。

 佐世保市鹿町町の615世帯に給水している歌ケ浦浄水場は冠水して使用できなくなり、鹿町地区公民館や鹿町支所など7カ所に臨時給水所を設置した。28日は午前6時から給水する。

 松浦市は全1万211世帯2万2687人、佐々町は全5938世帯1万3991人、対馬市では豊玉町と峰町の2484世帯5246人が避難勧告の対象になった。

 県などによると、佐世保市や対馬市で床上浸水、床下浸水を確認。両市では崖崩れや冠水で道路7カ所が全面通行止めとなった。

 松浦鉄道は午後3時37分以降の運行を取りやめ、28日も始発から全線で運行を見合わせる。オリエンタルエアブリッジの離島便は悪天候で6便が欠航した。JR長崎線は湯江-小江間の落雷で上下40本が一時運転を見合わせ、約6千人に影響が出た。

 気象庁によると、27日午後6時までの1日の総雨量は、小値賀町で8月の観測史上最高となる200ミリを記録。松浦市は224ミリに達した。

 雨は9月1日まで断続的に続く見通しで、長崎地方気象台は「地盤が緩み、土砂災害が発生しやすい」と警戒を呼び掛けている。

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