在福岡ベトナム総領事館 開設10年 人、モノ交流 強まる絆 総領事「さらに関係強化を」

西日本新聞 ふくおか都市圏版

「ベトナム進出に関心のある企業に協力したい」と語る在福岡ベトナム総領事館のヴー・ビン総領事 拡大

「ベトナム進出に関心のある企業に協力したい」と語る在福岡ベトナム総領事館のヴー・ビン総領事

 九州・沖縄を管轄する在福岡ベトナム総領事館(福岡市)が開設から10年を迎えた。東南アジア諸国連合(ASEAN)の国で福岡市に総領事館を構えたのはベトナムが最初。この10年間に県内のベトナム人留学生は90倍に増え、人やモノの交流が飛躍的に拡大した。ヴー・ビン総領事(57)は西日本新聞の取材に「貿易や投資分野でさらに関係を強化できるようお手伝いしたい」と意欲を示した。

 総領事館の開設は2009年4月。県内のベトナム人留学生は08年はわずか71人だったが、昨年は6439人に達し、国別では中国を抜いて1位となった。5月に総領事に就任したヴー・ビン氏は「前任者たちの努力を誇りに思う。ベトナムにとって、日本は発展のモデル。両国は政治的な関係も良く、未来を担う若者たちが訪日しているのは期待が持てる」と話す。

 ベトナムからの入国者数も増えており、08年は1734人だったが昨年は2万5330人に。県内からの輸出額も昨年は1777億円に上り、5年前に比べて2・3倍になった。ヴー・ビン氏は「ベトナムに進出した県内企業は24社。英語が堪能で、日本で働いた経験のある人材が多いところもベトナムの魅力」と強調。「総領事館としても(進出を検討する企業に)協力したい」と語る。

 一方、県内で働くベトナム人は今後も増える見通しだ。「トラブルの未然防止のため、各地に在留ベトナム人の同窓会を作り、日本のルールや習慣について周知したい。災害時に適切な情報をどう提供するかには課題があり、自治体などと協力して工夫したい」と語った。

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