工場や店舗、相次いで休業 九州北部大雨 製造業の被害は限定的

西日本新聞 総合面

 九州北部の大雨は企業活動にも影響を与えた。従業員の安全確保のために休業する工場や店舗が相次いだ。製造業の被害は限定的で29日以降は早期に通常生産に戻る見込みだが、浸水被害が大きい飲食店やスーパーなどでは復旧が長引く恐れがある。

 トヨタ自動車九州は、高級車ブランド「レクサス」を生産する宮田工場(福岡県宮若市)の稼働を28日夕方から停止した。広報担当者は「道路の状況や佐賀地区の仕入れ先の稼働状況を踏まえた」と説明する。エンジンを生産する苅田工場(同県苅田町)も生産を一部停止。両工場は29日朝から通常稼働の予定だが、夕方以降の稼働は同日午前中に判断する。

 ダイハツ九州は、エンジンを生産する久留米工場(同県久留米市)の28日昼間の稼働を休止。設備に被害はないものの、従業員の出勤時の安全に配慮した。同日夜から通常稼働する。ブリヂストンも福岡県と佐賀県の4工場で雨が弱まるまで従業員を自宅待機させた影響で、タイヤを生産する甘木工場(同県朝倉市)が一時操業を停止した。

 リンガーハットは福岡、佐賀、長崎3県で8店を休業。佐賀武雄店は浸水被害で復旧の見通しが立っていない。持ち帰り弁当店「ほっともっと」や定食店「やよい軒」を展開するプレナスは福岡、佐賀の計約30店を、ファミリーレストランのジョイフルも佐賀県内の15店を臨時休業した。

 マックスバリュ九州は、佐賀県内の武雄店とハロー東与賀店が浸水被害で休業。武雄店では商品棚まで水に漬かっており、早期復旧が難しいという。

 佐賀銀行は、北方支店(佐賀県武雄市)と大町出張所(同県大町町)が周辺の冠水で休業に。担当者は「いつ再開できるかも分からず、取引先がどういう状況かもまだ確認できていない」と肩を落とした。

■経産局に中小相談窓口

 九州経済産業局は28日、大雨により被災した中小企業や小規模事業者向けの「特別相談窓口」を設置した。受付時間は平日午前9時~午後5時。問い合わせは同局産業部中小企業課=092(482)5447。

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