九州北部、激しい雨 武雄で女性が心肺停止 1800人避難所に

西日本新聞 夕刊

 秋雨前線が活発化した影響で、九州北部は29日も局地的に激しい雨となった。佐賀県武雄市で浸水していた民家では同日、女性1人が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。一連の大雨による死者は3人となった。福岡、佐賀、長崎3県では約1800人が避難所に身を寄せ、佐賀県大町町で冠水した順天堂病院では患者らの孤立状態が続いた。気象庁によると、30日朝にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みで、引き続き警戒が必要だ。

 佐賀県や県警武雄署によると、29日午前4時半ごろ、武雄市北方町の民家1階の居間で倒れている女性(96)を息子が見つけた。女性は1人暮らしだった。

 気象庁によると、九州北部では29日未明から佐賀県唐津市、長崎県小値賀町などで1時間に30ミリを超す激しい雨が降った。26日の降り始めから29日午前11時までの総降水量は長崎県平戸市625・5ミリ▽佐賀県唐津市531・5ミリ▽福岡県久留米市401・5ミリ-に達し8月の平年降水量の倍以上となった地区もある。

 29日午前11時現在、佐賀、福岡、長崎3県の8市町で計6万4819世帯の15万7749人に避難指示が出ている。同日朝の避難者は佐賀1629人、福岡163人、長崎50人。

 交通機関も乱れた。JR九州は29日、博多と佐世保を結ぶ特急「みどり」などを始発から運休。唐津線、筑肥線などでも一部区間で運転見合わせや減便が相次いだ。道路の陥没により、長崎自動車道の武雄北方インターチェンジ(IC)-嬉野IC下り線の通行止めも続いている。

 気象庁は、これまでの大雨で地盤が緩んでいるとして土砂災害や河川の氾濫への警戒を呼び掛けている。30日正午までの24時間予想雨量はいずれも多いところで、熊本県150ミリ、福岡、佐賀、長崎、大分各県で100ミリ。

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