勘九郎さん、けれん味満点の芝居 11月の平成中村座・小倉城公演

西日本新聞 北九州版

 「江戸時代の芝居小屋」をテーマにした仮設の舞台で行う「平成中村座」(小倉城公演11月1日~26日)は、北九州市が九州初お目見えとなる。出演者の中村勘九郎さんが同市を訪れ、当日の演目の見どころから北九州の街への印象まで、縦横に語った。

 「歌舞伎を見たことがない人はたくさんいる。面白い芝居を見せたい」。小倉城天守閣で20日に開いた記者会見で、勘九郎さんは熱く語った。父の故・勘三郎さんが東京・浅草で始めた平成中村座は、常設の舞台とは違い、仮設なので各地を飛び回れる。米ニューヨークやスペインなど海外でも複数回公演してきた。

 国内では、東京、大阪、名古屋の三大都市で開催してきた。今回の北九州での公演は地方都市での皮切りとなる。「大きな街ではもういいかな」と今後は地方都市で主に公演していくつもりだという。

 「日本各地でやりたい。つなげていく上でも、最初が肝心」と小倉城公演への意気込みを語った。小倉では「北九州の台所」と称される旦過市場を訪れたと明かし、「食事が楽しみ」とも話した。

 小倉城公演での演目(夜の部)は、勘九郎さんが「小倉での公演が決まった時に、これしかないと思った」と話す「小笠原騒動」。ご当地の小倉藩小笠原家であったお家騒動を題材にしており、白狐の昔話を基にした勧善懲悪の物語だ。宙乗りや水しぶきが飛び散るシーンもあり、「けれん味たっぷりのスペクタクルな芝居」(松竹)だという。今回は花火などの演出も取り入れる。

 芝居小屋の周辺には土産物の購入や飲食が楽しめる「二十軒長屋」も登場する。勘九郎さんが好物だというラーメンも出店する意向だ。主催者の博多座の広報担当者は「勝山公園全体が江戸時代にタイムスリップしたような情緒を味わえる」と太鼓判を押す。

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