九州の外国人入国者急減 7月、韓国人観光客減が主因か

西日本新聞 社会面

 7月に九州の港や空港から入国した外国人が、前年同月比6・1%減の26万6205人と急減したことが法務省の集計で分かった。国籍別の人数は明らかではないが、日韓関係の悪化に伴う韓国人観光客の減少が主因とみられる。九州各地と韓国の都市を結ぶ航空路線の運休や減便が続くため、さらなる韓国人客の減少が見込まれ、九州の観光業界に深刻な打撃を与える恐れがある。

 入国者数は前月比では11・2%減と大きく落ち込んだ。月間の入国者が27万人を割り込むのは2017年9月以来。九州の訪日観光客のほぼ半分を韓国人が占めるが、日本政府が7月に半導体部材など3品目の韓国向け輸出管理規制を強化して以降、韓国では反日感情の高まりから訪日旅行を控える動きが広がる。

 福岡空港の7月の韓国人入国者は前年同月比12・0%減の約9万4千人。ほかに韓国に最も近く、入国者のほとんどを韓国人が占める長崎県対馬市の比田勝港の外国人入国者は36・3%減の1万4891人と大幅に減少。同じく対馬市の厳原港も51・9%減の5022人。博多港は23・4%減の9276人だった。

 韓国の格安航空会社(LCC)が7月以降、九州と韓国を結ぶ路線の運休や減便を相次ぎ発表。大分空港では唯一就航していた韓国LCCが順次運休し、今月19日に国際線がなくなった。

 九州観光推進機構の渡辺太志専務理事は「(LCC運休などで)韓国人の訪日は8月以降もっと厳しい状況になる。中国や台湾、東南アジアに加え、ラグビーワールドカップを機に欧州やオーストラリアからの誘客に力を入れる」と話した。

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