和ろうそく、世界大会へ 島原の本多木蝋と雲仙の熊崎養蜂共同開発

西日本新聞 長崎・佐世保版

 地方の隠れた逸品を掘り起こすコンテスト「にっぽんの宝物」の全国大会で、本多木蝋(もくろう)工業所(島原市、本多俊一代表)と熊崎養蜂(雲仙市、熊崎正四代表)が共同開発した「平安和蝋燭(ろうそく)」が準グランプリに選ばれ、9月5日にシンガポールで開かれる世界大会に出品される。両社は「和蝋燭の伝統文化を世界に紹介したい」と意気込んでいる。

 にっぽんの宝物は、人材育成会社などでつくる事務局主催。国の地方創生事業を活用し、地方の小規模事業者が作る商品の改善や販路開拓を支援する。今年は約千品の応募があった。

 本多木蝋工業所と熊崎養蜂は、6月の島原半島大会の事前セミナーをきっかけに新商品を共同開発。ハゼの実から搾った木蝋で作る本多木蝋工業所の和蝋燭に、熊崎養蜂の蜜蝋を外がけし、溶けたろうが垂れにくく、風にも強い和蝋燭が誕生した。仏教と共に中国から伝来したという蜜蝋の和蝋燭を、平安時代に貴族が普及させたといわれることから「平安和蝋燭」と名付けた。

 平安和蝋燭は島原半島大会を勝ち抜くと、全国大会では敗者復活枠で最終審査に進出。炎が縦にゆらめく和蝋燭独特の明かりの癒やし効果などが評価され、準グランプリに輝いた。

 海外に商品を売り込む場となる世界大会では、炎のゆらめきを審査員に味わってもらい、英語のスピーチで「和」の世界の奥深さを訴える。会場の高級ホテルのシェフが熊崎養蜂のハゼの蜂蜜で作る創作料理も採点対象となる。

 本多俊一代表(64)は「和蝋燭の明かりで拝む心を広め、平和を祈る明かりとしてともしてもらいたい」と期待。熊崎養蜂営業担当の熊崎利英さん(34)は「伝統の和蝋燭と蜜蝋の文化を伝えたい」と話している。 

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