飯塚東小に理科教育賞 タブレット活用し思考力向上 日産財団表彰

西日本新聞 筑豊版

 授業で情報機器を使いこなし、児童の思考力や表現力を高めた-。公益財団法人「日産財団」(横浜市)が、科学的な教育で創意工夫に富んだ小中学校や教育団体を表彰する「第7回理科教育賞」で、飯塚市立飯塚東小(児童数460人)が優秀校に贈られる理科教育賞を受賞した。29日には財団関係者が市役所を訪れ、山下弘美校長と金城太郎主幹教諭に記念の盾などを贈った。

 飯塚市では初の受賞。同小は2017年1月~18年12月、財団の助成(70万円)を受けてタブレット端末「iPad(アイパッド)」を9台購入し、各学年の授業で活用した。

 5年生の理科の授業では、洪水が起こる仕組みを調べるため、タブレット端末を使い平常時と増水時の川の写真や、降水量を示すイラストなどを確認。通常の写真(紙)とは違い、タブレット端末であれば画像は簡単に拡大でき、流木が押し寄せた河川の状況などを細かく観察することが可能で、洪水が起きる仕組みを理解しやすい。児童たちは調べた内容をグループで話し合い、電子黒板に映して線や丸を書き込んで全員の前で発表した。

 3年生の総合学習では、ロボットなどを使ったプログラミング作成の基礎を学んだ。子どもたちへのアンケートでは「理科を学ぶ意欲や興味が高まった」との成果が確認できたという。

 飯塚東小は児童に機材を与えるだけでなく、教師も資料を精査して準備。子どもたちが情報通信技術(ICT)を効果的に活用し、対話しながら思考を深められるような授業作りに取り組んだことが評価された。

 日産自動車が設立した同財団は、科学技術分野の人材育成を重視し、同社工場が立地する福岡、神奈川、栃木、福島4県の教育機関を対象に賞を授与。35校・団体(うち福岡県内7校)の中で、選考委員会が大賞1校と次点の理科教育賞3校を選んだ。

 財団の原田宏昭常務理事は「飯塚東小は(協調学習の)ジグソー法で最先端教育を掘っていただいた」。西大輔教育長は「評価いただいたことはうれしい」と感謝した上で「児童の理科離れを食い止めないといけないが、特効薬はない。教員の研修も充実させないといけない」と課題にも触れた。

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