減塩なのにおいしい 福岡・筑前町の「乳和食」 

西日本新聞 夕刊

 乳和食-。あらゆる料理に牛乳を使うことで「おいしく減塩できる」と注目されている調理法だ。

 言葉では理解できるのだが、実際、福岡県筑前町にある乳和食レストラン「まきばの家」で、「サバのミルクみそ煮」の作り方を目の当たりにして驚いた。

 鍋に入れたサバの切り身に酒、砂糖、みそ、そして牛乳。「えっ、青魚に牛乳? しかもこんな量を入れていいの?」

 でも本当に驚いたのはこれから。牛乳の味はしないのに、コクとうま味がたっぷり。生後10カ月の息子に与えると、「ばぶばぶー」と両手をたたき、もっと食べたいとせがまれたのだ。

 ご飯、みそ汁も含め、すべてこんなふうに調理されたのが、同店自慢の乳和食ランチ。ミルクきんぴらごぼうも、乳清(ホエイ)の酸味が効いたピクルスも秀逸だった。

 「塩分は通常の和食の半分以下で済むけど、物足りなさを感じない。しかも食材の特徴を損なわず、カルシウムや、高齢者に不足しがちな動物性タンパク質が補える」。レストランを経営する乳業メーカー「永利牛乳」(同県太宰府市)の長谷川章子専務(63)は、乳和食の利点をこう説明する。

 福岡都市圏や筑豊地区の小中学校に、学校給食用の「永利F-ミルク」を提供している同社。自社牧場を持ち、生産から販売まで一貫して手掛ける牛乳メーカーは全国でも珍しい。

 思いがけないおいしさに出合いたい方は、まず、ご賞味を。

 ▼まきばの家 永利牧場の敷地内にあり、大分自動車道筑後小郡ICから車で10分。乳和食ランチ800円(税込み)。シェフのおまかせ乳和食ご膳は3日前までに要予約で1200円。乳和食作りも体験できる(600円)。電話=092(922)2133(午前10時~午後4時)。日曜定休。

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