復興へ「少しでも力に」 ボランティア634人 片付け手伝う

西日本新聞 佐賀版

 記録的な大雨の被害を受け、被災した3市1町は31日、ボランティアの受け入れを始めた。県内外から計634人が訪れ、浸水した民家の掃除や家財の運び出しを手伝った。

 大町町総合福祉保健センター美郷には受け付け開始の午前9時半前に続々とボランティアが集まり、手続きを約40分前倒しした。

 佐賀市の50代の女性看護師は「同じ県民として手助けしたい」と中学時代の同級生と災害ボランティアに初参加。「高齢者が多いと思うので、自宅の片付け、泥や油の掃除をしようと考えている」と話した。

 「佐賀のために自分たちも力になりたい」。鹿島高(鹿島市)の男子弓道部員13人は軍手やバケツを持参。同高2年の小森光希部長(17)は「地元への恩返しになればいい」と話した。

 長崎県佐世保市の会社員男性(51)は、2017年7月の九州豪雨で被災した大分県日田市でボランティア経験があり「少しでも助けになりたい」と語った。

 1階が水浸しになったという大町町の中島逸子さん(63)の自宅では、ボランティアが床に残る泥水を掃き出したり、水を含んで重くなった家具を運び出したりしていた。中島さんは「夫と2人ではとてもじゃないけど無理。本当に助かります」。

 大町町に隣接する武雄市北方町でも、ボランティアがぬれた家具の搬出や清掃に汗を流した。地元の武雄青陵中1年、秋月香凛さん(13)は自宅が床下浸水するなど自らも被災したが、ボランティア受け付けが始まってすぐに駆け付けた。「自分より大変な思いをしている人がたくさんいる。少しでも役に立ちたい」と話した。

 広島市から訪れた会社員の藤田和美さん(41)は、昨年7月の西日本豪雨で被害を受けた同県坂町の住民から渡された支援物資のタオル8千枚やスコップ300本を持参。「広島の被災者から必ず届けてほしいと言われた。少しでも喜んでもらえるように手伝いたい」と力を込めた。

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