巨峰指導 越智氏しのぶ 久留米市田主丸町 功績たたえ記念祭

西日本新聞 筑後版

巨峰ワイナリー内の地下貯蔵庫であった越智通重さんを顕彰する式典 拡大

巨峰ワイナリー内の地下貯蔵庫であった越智通重さんを顕彰する式典

巨峰ワイナリー内にある越智通重さんの頌徳碑に日本酒を注ぐ式典参加者

 久留米市田主丸町の巨峰産業発展に貢献した越智通重さん(1916~81)の功績をたたえる記念祭が1日、同市田主丸町益生田の巨峰ワイナリーであった。

 越智さんは愛媛県出身で東京農大卒の民間農学者。田主丸の若手農業者がブドウ栽培を目的に56年に設立した「九州理農研究所」の所長として約10年間、当時難しいとされていた巨峰の栽培を指導。町は観光農園事業も栄え、日本を代表する巨峰の産地に成長した。

 研究所があったのは現在の巨峰ワイナリー敷地内で、越智さんの功績をたたえる頌徳(しょうとく)碑も立つ。記念祭は地元のブドウ農家で作る田主丸巨峰会(倉富政信会長)と巨峰ワイン(林田浩暢オーナー)が毎年続ける。

 式典は雨のためワイナリーの地下貯蔵庫であり、倉富会長は参加者約20人に「巨峰は今でもブドウの王様と言える存在。この功績を次の世代に引き継いでいきたい」とあいさつ。林田オーナーは「これまでの約60年の歴史を踏まえ、さらに私たちが新しい価値、物語を紡いでお客さんに届けることが大切」と述べた。

 式典後は、越智さんが愛したという日本酒一升を頌徳碑にかけて、恩人をしのんだ。

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