運転手雇用事業所8割が違反 外国人実習の6割も 18年、福岡労働局調査

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 福岡労働局は8月30日、2018年にトラックやバス、タクシーといった運転手を雇用する県内の事業所のうち153事業所を調査したところ、約8割の122事業所で労働基準法などの法令違反を確認したと発表した。外国人技能実習生を受け入れる県内の249事業所のうち、約6割の157事業所でも法令違反があった。いずれも違法な残業や、本来は割り増しすべき賃金の未払いがあった。

 労働局によると、労働者からの通報などさまざまな情報に基づき、法令違反の可能性があると思われる事業場を選んで調査した。

 運転手を雇用している事業所の違反は、全体の6割近くが規定を超える残業で、残業中の割増賃金の未払いは約2割だった。業種別ではトラックに集中しており全体の約8割を占めた。

 ある事業所では、運転手の1日の拘束時間が最長16時間、1カ月では最長424時間に及んでいた。長時間労働に伴い心臓疾患などを発症した運転手の労災請求を端緒に調べたという。労働局は労働時間の削減や、健康診断の結果について医師から意見を聞くよう是正を指導したという。

 また、技能実習生を受け入れている事業所では、必要な安全対策が行われていなかったのが約4割に上り、規定を超える残業も約3割でみられた。

 紙の加工品を製造する事業所では、フォークリフトとの接触、段ボールののり付け作業中の負傷と、1人のベトナム人が繰り返しけがをしていた。繊維製品を製造する事業所では、カンボジア人の技能実習生11人に月100時間を超える違法な長時間労働を強いていたという。

 労働局監督課は「人手が足りない、法律を知らないなどいろいろな問題が背景にある。適切に指導し、改善につなげていきたい」としている。

福岡県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ