明治創業の呉服店、令和の挑戦 着物リメーク 新ブランド 鳥栖

 佐賀県鳥栖市にある明治元(1868)年創業の老舗「紅屋呉服店」が、着物を洋服に仕立て直すブランド「maru B」を立ち上げた。6代目の三池和寛専務(36)は「世界に一つだけの『着物ドレス』を身にまとい、わくわくする体験を味わってほしい」と語る。

 151年の歴史を持つ同店は、消費者の和服離れが進む中、「仕入れて売るだけでなく、独自商品を作って挑戦しよう」(三池専務)と、仕立て直しのブランドを立ち上げた。

 購入者はワンピースやブラウス、ノースリーブなど7種の型から好きな型を選ぶ。持ち込まれた反物や着物を、湯のしをしたり解き洗いをしたりした後、裁断し縫製する。元の生地の図柄を服のどの位置にするかは、客の意見を聞いて決めるという。完成まで1カ月半ほど。ワンピースで6万9千円(税別)、ノースリーブで3万6千円(同)。

 「着物の華やかで繊細な図柄を生かしながら現代風なシルエットにした。30~40代女性がおしゃれに着てもらえる」と三池専務。開始した4月以来、約10人が購入したが、半数以上がワンピース。結婚式や入園式で着る人が多いという。

 同店は現在の同県基山町で口紅の店として創業。現在地の鳥栖市田代上町に移転した際、着物を扱うようになった。現在は学生服や婦人服も販売する。

 三池専務は大学卒業後、アパレルメーカーで12年間働いた。「地元で仕事をして鳥栖を盛り上げよう」と昨年帰郷。「人と人のつながりを大切にして、お客さまに『紅屋に行けば間違いない』と思ってもらう店づくりをしたい」と話している。紅屋呉服店=0942(82)2703。

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