野鳥も好む甘さと香り 大分・日田のシャインマスカット

西日本スポーツ 夕刊

 みずみずしい若草色のシャインマスカット。皮ごと口に。サクッとした歯応えと広がる上品な香り。後味の良い甘さに1粒、また1粒と、取る手が止まらない。

 「香りが良くて、見た目も良い。パーフェクトなブドウです」と胸を張るのは、JAおおいた日田ぶどう部会長の松岡勝さん(63)。大分県日田市君迫町で妻つぐみさん(59)、次男義樹さん(28)夫妻と、さまざまなブドウを栽培しているベテラン農家だ。

 若草色の実が茶色く日焼けしないよう、マスカット系のブドウには、普通に行う袋掛けの上から、さらに傘状の遮熱紙がかぶせられている。だが、そこまでしても、おいしいブドウにはシジュウカラがやってきて、袋の上から実をつつくのだそうだ。

 勝さんいわく「糖度がのると、良い匂いがするからね。ほかのブドウにも来るけど、やっぱりシャインが主じゃね」。3年前にUターンした義樹さんは「農業は自然との闘いという面もあるけど、『自然と生きてるな』っていう実感があって、やりがいがすごくあります」と語る。

 約52ヘクタールのブドウ畑が広がる日田市。日中と夜間の寒暖差が大きい、人には少々厳しい盆地特有の気候が、糖度の高いブドウを育む。

 天候に恵まれた今年は、巨峰がおおむね今月中旬、ピオーネが10月上旬、シャインマスカットは同中旬ごろまで収穫が続く。

 ▼日田のブドウ 生産者が独自に直売。1キロ当たりシャインマスカット1500~3千円、巨峰800~千円、ピオーネ1250円が目安。問い合わせはJAおおいた中西部事業部=0973(23)7646。

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