九十九島に動物7種類 シカ、アライグマ、テン… ビジターセンター撮影

西日本新聞 長崎・佐世保版

 大小の島々が連なる佐世保市の九十九島で、九十九島ビジターセンターがシカやアライグマなど7種類の動物の撮影に成功した。2016年4月から19年2月までの調査で、無人カメラで動物を捉えた写真は596枚。島の間を泳ぐシカの姿も地元住民が撮影しており、九十九島に多くの動物が生息していることがうかがえる。

 ビジターセンターによると、九十九島では動物のふんや足跡が見つかっているが、姿は確認できていなかった。調査は北九十九島と南九十九島の各3島で、動物が泥を浴びる「ぬた場」や、足跡が付きやすい海岸に自動撮影機能があるカメラを設置。撮影と併せ、残された毛やふんを集めた。

 撮影できた動物はイノシシ、シカ、タヌキ、アナグマ、テン、アライグマ、ネズミの7種類。北九十九島の大島にはアライグマを除く6種類がいた。

 調査結果は九十九島ビジターセンター(佐世保市鹿子前町)に12月8日まで展示している。カメラの前を横切るイノシシ、カメラを振り返るアライグマなどの写真を見ることができる。

 動物がどこから、どうやって島に上陸したかははっきりしない。イノシシは長い距離を泳ぐ姿が目撃されている。干潮時に浅瀬を通って島に渡ったり、物につかまって漂着したりする可能性もあるという。

 近くで瀬渡し業を営む江上勝美さん(66)は7月、船で漁に出る途中、九十九島の海を泳ぐ雄ジカを目撃した。3メートルの距離まで近づいたが、シカは船を見向きもしなかった。「すっすっすっと進み、瞬時に方向を変えることもできた」と泳ぎのうまさが印象に残った。本土からの距離が数十メートルの牧の島から、元ノ島へ渡ったとみている。

 江上さんが泳ぐシカを見たのは3回目。「イノシシが列になって泳ぐのはよく見かけるが、シカは久しぶり」と約40年ぶりの遭遇を振り返った。 

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