被災の佐賀に支援拡大 医師らチーム派遣 九州北部大雨

西日本新聞 長崎・佐世保版

 記録的な大雨で浸水被害を受けた隣県・佐賀を支援する動きが長崎県内に広がっている。

 壱岐市防災士会(辻樹夫会長)の会員と市民の計10人が6~8日、佐賀県武雄市に向かう。現地ではごみ袋が不足しているといい、壱岐市が提供する300枚を現地のボランティアセンターに届け、復旧活動に携わる。辻会長は「被災者が一日も早く日常生活に戻れるよう支援したい」と話す。

 長崎県、県民ボランティア振興基金も市民の活動支援に力を入れる。7、8日に武雄市で家屋から土砂を出すなどの清掃に当たるボランティアを募集。県が調達したバスで、県庁とJR佐世保駅からそれぞれ被災地に向かう。同基金はボランティア活動をしたグループに現地までの交通費の助成もしている。

 県保健所の医師や保健師、薬剤師、栄養士など6人でつくる災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)は7~11日、武雄市の杵藤保健福祉事務所を拠点に、感染症防止や健康管理など公衆衛生面での情報収集、対応策の立案を支援する。DHEATは被災地からの要請に対し、各都道府県が専門的な研修・訓練を受けた職員を派遣する制度で、東日本大震災を契機に整備された。長崎からの派遣は昨年の西日本豪雨に続き2度目。

 今回の大雨では、大町町の鉄工所から流れ出た油が復旧の妨げとなっている。長崎県廃棄物対策課によると、回収した油や、油を吸い取ったマットなどの産業廃棄物の処分が追いつかず、通常、最低1週間は要する県外からの廃棄物持ち込みの手続きを簡略し、2日から川棚町の処理業者が受け入れているという。

 海上自衛隊佐世保地方隊は武雄市や大町町に隊員を派遣。8月28日からこれまでにゴムボートによる孤立した被災者の救助や物資輸送、鉄工所から流出した油の回収をしており、今後も続ける。

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 県が募集しているバスによるボランティアは、県内在住または県内に通勤・通学している18歳以上が対象。参加無料。バス定員は7、8日ともに県庁、佐世保駅発があり、いずれも20人。申し込みは5日午後5時まで。問い合わせは、県民協働課=095(895)2314。交通費助成については県民ボランティア振興基金=095(827)7616。

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