島原城天守閣にエアコン 簡易型 文化財保全、暑さ緩和も

西日本新聞 長崎・佐世保版

 島原市の観光のシンボル・島原城天守閣に、今夏から移動式の簡易エアコンが初めて登場した。展示されている刀剣や鎧(よろい)、古文書を湿気から守るための措置だが、設置前は夏の猛暑で室温が35度を超えることもあったため、「涼しくなってゆっくり鑑賞できる」と来館者にも好評。天気はぐずつきながらも当面は蒸し暑さが残り、まだまだ活躍が期待できそうだ。

 五重の天守閣は1964年、市民の浄財などを財源に復元。鉄筋コンクリート造りで、島原藩主・松平家に伝わった宝刀「神気」(県有形文化財)など藩政時代や、キリシタン文化の影響を受けた資料が展示・収蔵されているが、空調設備がなく文化財に大敵の湿度が高かった。

 市は2018年度予算に本格的なエアコン設置費として3850万円を計上。しかし島原城跡が県指定史跡で景観を損なう室外機を屋外に置けないため設置を見送り、代替策として持ち運び可能な簡易エアコンを今年7月に本格導入した。

 資料が展示・収蔵されている1~3階に計14台を設置。費用は当初計画の50分の1の総額約76万円。本来の目的は文化財を守る除湿だったが、夏は建物の蒸し暑さを緩和し、冬場も暖房器具として使用する。リピーター客の一人は「以前より暑さが和らいで楽になった」と話した。

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