浸水被害、復旧作業続く 八女の爪痕深く、県道開通めど立たず

西日本新聞 筑後版

 九州北部を襲った記録的な大雨から1週間を迎えた4日、筑後地区でも特に被害が大きかった八女市では、住民らの復旧作業が続いた。星野川に沿った一部が崩落した同市星野村の県道52号は、復旧のめどは立っていない。

 市内で最も多い30棟が床上浸水した同市立花町北山では依然、朝から住民らが水に漬かった家具やがれきの片付けに追われた。この地域に住む松尾敏子さん(71)は「冷蔵庫やら使い物にならんし、ガス管も壊れて米も炊かれん。急いで修理してほしい」と困り顔。矢部川に支流が流れ込むこの地域では、7年前の九州北部豪雨で2メートル近く浸水し、今回も1メートルを超す高さまで家屋が漬かったという。

 17棟が床上浸水した同市室岡では「九州北部豪雨よりも10センチほど高いところまで水が来た」と話す住民も。水は地域を流れる筑後川支流の山ノ井川からあふれたため、住民らは「川ば何とかしてもらわんと」と河川改修の必要性を訴えていた。

 この日は同市社会福祉協議会の職員や、災害時の相互応援の協定を結ぶ静岡県吉田町の職員4人らが、ごみ搬出などの支援活動にあたった。

 約60メートルにわたって崩落した県道52号では、被害状況を把握するための調査が進められている。迂回(うかい)路はあるものの、通行止め区間の復旧のめどは立っていない。県八女県土整備事務所は「雨が多い時期が続く。崩落拡大を防ぐため近く土のうを並べる」としている。

 筑後市では4日時点で住居17棟の床上浸水が確認され、事業所や店舗の被害状況は現在調査中という。

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