認知症 生き生きカフェ 福津で14日開催 学生が発起人 子どもと接客

西日本新聞 社会面

「海辺のちょいまちテラス」の会場となるカフェで打ち合わせをする森美月さん(左から2人目)と高校生、住民たち 拡大

「海辺のちょいまちテラス」の会場となるカフェで打ち合わせをする森美月さん(左から2人目)と高校生、住民たち

 認知症のある人と子どもたちが働くカフェ「海辺のちょいまち(ちょい待ち)テラス」が14日、福岡県福津市で開かれる。認知症のある人の社会参加を進め、認知症への理解を深めてもらうのが狙いだ。発起人で同市出身の関西学院大大学院生、森美月さん(23)は「注文と違ったり、遅く料理が出てきたりしても、それはそれで楽しむ。老若男女いろんな人が暮らす社会は心地いいことを感じられる場にしたい」と話す。

 2年前に東京で始まった認知症支援イベント「注文をまちがえる料理店」を参考に企画した。当日は「カフェ ビーチコンバー」を会場に、福津市で暮らす認知症の高齢者4人と地元の児童生徒がペアを組み、接客や配膳を担当。ロコモコやフルーツパンケーキなどの食べ物と飲み物を1500円で提供する。

 森さんは昨年5月、静岡県の和菓子店で開かれた同様のイベントに客として行ってみたところ、「認知症の店員さんが手を取り笑顔を見せてくれた。相席の男性が『自分も認知症』と話し始め、知らない人同士で語り合う不思議な空間だった」という。昨年11月には大学のある兵庫県のケーキ店で、学生仲間を募りイベントを主催した。

 認知症当事者や家族会を回って企画を説明すると、若年性認知症の女性(68)は、認知症を理由に仕事を解雇されていた。「いつも手伝ってもらえる側の自分が、働ける側になれるなんてワクワクする」。そのイベントで女性は笑顔が絶えなかった。

 2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるとの推計もある。森さんは「認知症はよく分からない、怖いものという誤解をなくしたい。助け合える存在ということを知ってほしい」。当日は午前11時と午後1時半の2部制で、各20席(完全予約制)。実行委員会=090(1923)4230。

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