「地鳴りのような雨音」「滝が打ち付ける以上の激しさ」

西日本新聞 社会面

 「地鳴りのような雨音」「滝が打ち付ける以上の激しさ」。8月28日、九州北部を襲った記録的な大雨のすさまじさを、佐賀県武雄市の被災者たちは口々に語った。想像を絶する記録的雨量。話を聞いた人々に共通していたのは、「ドドーッ」や「バリバリッ」といった従来の擬音語では表現できない点だった。

 自宅周辺が大人の首付近まで浸水した30歳男性は2階で救助を待った。朝方にベランダから撮影した動画の音声は、雨音が激し過ぎて割れていた。昼頃まで自宅にとどまり、1歳の長男を抱え、警察のボートに救出された。

 佐賀県内はお盆すぎからぐずついた天候が続いていた。前夜、大雨の予報にも、妻と「梅雨じゃないから大丈夫だろう」と話していたという。まさか「2度目の梅雨」が来るとは思わなかった。毎年、どこかで起きる豪雨災害。従来の気象常識が、根底から覆されているとの前提で行動したい。 (河野潤一郎)

PR

PR

注目のテーマ