水郷アピールへ期待高まる 西鉄柳川駅まで掘割整備へ

西日本新聞 筑後版

 柳川市と県、西鉄が5日、西鉄柳川駅西口に掘割を引き込み、川下りのどんこ舟の乗下船場を2024年度中に設ける計画を発表したことを受けて、地元の観光関係者らからは、期待の声が上がった。

 柳川市観光協会の高橋努武会長は「市の玄関口である柳川駅の構内からすぐに舟に乗れるというロケーションは、水郷をうたう観光地として、これ以上ない国内外へのアピールになる」と歓迎する。「水上バスや水上タクシーのように市民も観光客も利用できる交通機関に育てられれば」と声を弾ませた。

 市内で川下り舟を運航する大手4社の一つ「大東エンタープライズ」の工藤徹社長は「欧州の水の都として知られるオランダのアムステルダムも、中心駅のそばから運河クルーズができる」と指摘。「同様の大きな武器を得られるのだから、世界に誇れる『柳川の風景』を駅前につくらなくてはいけない」と、喜ぶだけでなく気を引き締めた。

 北原白秋生家・記念館の大橋鉄雄館長は「白秋は中学時代に、実家近くから今回発表された柳川駅に掘割を引き込むあたりまで、手こぎで『川上り』をしたという思い出を随筆に残している」と紹介。白秋は生前に掘割の観光活用の有用性も説いており、大橋館長は「白秋も『わが意を得たり』と喜んでいるのでは」と想像を膨らませた。

 県の担当者によると、駅からすぐに川下りができる観光地は全国でも珍しいという。西鉄が駅近くに整備する「にぎわい交流施設」も、柳川観光の魅力をアップさせそうだ。

 2018年の市への入り込み観光客数は136万4千人。市観光課の担当者は柳川駅西口の大型整備を追い風に「10年後には160万人にまで来客数を伸ばしたい」と意気込む。

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