古民家再生取り組み活発 飯塚市幸袋地区 民間主導で活性化

西日本新聞 筑豊版

 旧長崎街道沿いにある旧伊藤伝右衛門邸近くの飯塚市幸袋地区で、古民家を改修して、コワーキングスペース(共同利用型の仕事場)や国際交流拠点として活用する動きが進んでいる。民間主導で地域活性化を目指す試みに注目が集まる。

 複数の古民家を、全国から集まった分散型台帳技術「ブロックチェーン(BC)」の技術者が交流する場にする構想に取り組むのは、同市出身で東京の教育コンサルティング会社「カグヤ」の野見山広明社長(43)。

 BCは、取引記録を複数のコンピューターネットワークで分散管理する技術で、仮想通貨などで用いられている。同市では、ベンチャー企業の「ハウインターナショナル」と「チェーントープ」が、BCのシステム開発を手掛けており、協力を呼び掛けた。

 構想は「ブロックチェーンストリート」と名付けられ、同地区などで空き家となっている古民家10軒程度を順次購入したり、借りたりして、同スペースや宿泊施設、シェアハウスなどとして整備。BCの技術を活用したい製造、小売業者などが、商談に訪れることができるようにもする。

 カグヤが所有する旧伊藤邸そばの古民家「聴福庵」をまずは活用する。野見山社長は「地方で暮らし、必要な時だけ東京に出るという働き方が増えている。飯塚をBC技術の集積地としたい」と話している。

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 5日には、築116年の古民家を改修した「国際文化交流センター」がオープンした。同市堀池の牟田寿さん(72)らが、外国人を招いた交流会を定期的に開催する予定だ。

 趣味で絵画を描く牟田さんが、アトリエとして使える空き家を探しており、同市幸袋に住む吉積和三さん(85)に相談。吉積さんが知人の空き家所有者から空き家を買い取り「地域の活性化のために活用してほしい」と希望を伝え、無償で貸し出した。

 牟田さんはNPO法人「バングラデシュと手をつなぐ会」(福岡市)の会員で、国際交流に関心があり、飯塚市内で技能実習生も増えていることから、国際交流の場にすることを決めた。牟田さんらが2カ月かけて空き家を改修した。

 17日には、九州工業大情報工学部を訪れるバングラデシュの大学生を招待し、交歓パーティーを行う。牟田さんは「自由に交流し、異文化共生につなげたい。ギャラリーや会議などでも貸し出したい」と述べた。

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