断層帯への力を図式化 熊本地震前後の「布田川-日奈久」 静岡県立大などデータ分析

西日本新聞 熊本版

 2016年に熊本地震を引き起こした「布田川-日奈久断層帯」について研究した静岡県立大などのグループが5日、地震の前後に断層帯にかかった力を推測し図式化したと発表した。地震が起きる確率や規模の予知はできないが、断層帯に強い力がかかる地域を地図上で比較できる。グループは「断層に注目し防災意識を高めるきっかけにしてほしい」としている。

 研究グループは、静岡県立大グローバル地域センターの楠城一嘉特任准教授や東海大海洋研究所などの計5人。観測精度の高い00年から現在までの気象庁のデータを使い、地震のマグニチュードや震源の深さ、断層の動きなどを調べた。

 楠城准教授によると、断層にかかる力が強いと小さな地震の回数が減るが、断層がずれた場合には移動距離が大きくなり、マグニチュードも大きい傾向があるという。研究では、過去の地震の発生頻度と規模を使って出した「b値」という指標に着目した。

 同断層帯のb値を調べると、熊本地震の震源に近い熊本市周辺では地震後に断層にかかる力が減少傾向にあった。一方、八代市や宇城市付近では、地震の前後も力がかかり続けていることが分かった。

 楠城准教授は「今後も観測を続け、地震の発生が迫っているかの研究につなげたい」と話した。

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