韓国法相候補の妻 在宅起訴 チョ氏、口裏合わせ疑惑

西日本新聞 国際面

 【ソウル池田郷】韓国の法相候補に指名されているチョ国(グク)氏(54)の娘の大学入学などに絡む不正疑惑を巡り、検察が私文書偽造罪でチョ氏の妻チョン・ギョンシム韓国東洋大教授を在宅起訴したことに関連し、韓国メディアは7日、チョ氏が東洋大総長に電話で口裏合わせとみられる依頼をしたとの新たな疑惑を報じた。文在寅(ムンジェイン)大統領は近く、チョ氏の法相起用について最終判断するとみられるが、公正社会の実現を掲げる政権だけに、難しい判断を迫られている。

 韓国メディアによると、チョン教授は娘が2014年に釜山大大学院に合格した際、東洋大から総長賞を受けたとする娘の履歴書を提出。総長は賞を授与していないと主張しており、検察はチョン教授が表彰状を偽造したとみている。

 韓国紙の朝鮮日報などによると、総長はチョ氏との通話内容を公開。チョ氏は4日の総長との通話で「妻の言う通り『総長の委任を受けて表彰が問題なく出た』という報道資料を出せないか」などと要請したという。

 韓国メディアによると、表彰状の日付は12年9月7日。私文書偽造罪の時効が7日午前0時で成立するため、検察はチョン教授に事情聴取をしないまま異例の起訴に踏み切った。起訴時の6日夜は韓国国会でチョ氏への聴聞会が続いていた。

 チョ氏は公聴会終了後、妻の起訴を受け「検察の決定を尊重する」と述べる一方、事情聴取しないままの立件について「残念な気持ちがある」と心境を語った。

 聴聞会でチョ氏は一連の疑惑を「全く事実ではない」と否定。法相就任への意欲を改めて表明した。

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